過充電状態での使用、また常に高温状態で使用された場合、内部の化学反応が通常以上に行われますので劣化が進み、また過放電状態でも化学反応が通常以上に行われない場合も劣化します。しっかりとメンテナンスをすることで劣化が低減し、長期間使用可能となります。
サイズ(寸法)調整部品が同梱していますので、車両に搭載されていた従来(鉛)バッテリーと同サイズになるように同梱されたサイズ(寸法)調整部品でサイズ(寸法)調節してください。
AZリチウムイオンバッテリーは「二輪車始動用」バッテリーになりますので使用できません。また「二輪車始動用」以外に使用した場合は保証対象外、ならびにAZリチウムイオンバッテリーへの損傷を引き起こす可能性があります。電源用途では使用しないでください。
従来(鉛)バッテリーの平均寿命は約3年となっており、同じような使用環境であれば、AZリチウムイオンバッテリーは約1.5~2倍の寿命となります。
AZリチウムイオンバッテリーは完全密閉されているため、どんな向きでも取り付けでも可能なバッテリーです。
AZリチウムイオンバッテリーを購入店まで返却してください。
バッテリーテスターで電圧を測定し、バッテリーの残容量を判断することができます。
残容量については、詳細は次の通りとなります。
リチウムイオンバッテリーの電圧と残容量
電圧 | 残容量 |
14.340 | 100% |
13.300 | 90% |
13.270 | 80% |
13.160 | 70% |
13.130 | 60% |
13.116 | 50% |
13.104 | 40% |
12.996 | 30% |
12.866 | 20% |
12.730 | 10% |
9.200 | 0% |
注)電圧を12.86v以下にしないでください。 |
使用できません。リチウムイオンバッテリー対応充電器「AZ BATTERY CHARGER ACH-200」をご使用ください。
AZリチウムイオンバッテリーはリン酸鉄リチウム正極活物質を使用したことにより、エネルギー密度は従来(鉛)バッテリーの3倍となり、従来(鉛)バッテリーより低いにも関わらず、クランキング(エンジン始動性能)が高いバッテリーです。
携帯電話の電子用や電動自動車のような電力供給用リチウムイオンバッテリーと比較すると、AZリチウムイオンバッテリーは原料から異なります。
リチウムイオンバッテリー比較表
商品 | 電子用リチウムイオンバッテリー | 電力供給用リチウムイオンバッテリー | AZリチウムイオンバッテリー |
主な原料 | 酸化コバルトもしくはNCM | 酸化マグネシウムもしくはNCM | リン酸鉄リチウム |
標準電圧(V) | 3.6か3.7 | 3.6か3.7 | 3.2 |
エネルギー量/重量 | ◎ | ◎ | ○ |
エネルギー量/容積 | ◎ | ◎ | ○ |
Max 放電率(C) | 0.5C | 2C | 50C |
サイクル寿命 | 300 | 500 | 2000 |
安全性 | 火事・爆発の可能性あり | 火事・爆発の可能性あり | 火事・爆発の可能性なし |
環境レベル | 普通 | 普通 | 高い |
【 従来(鉛)バッテリー 】
従来(鉛)バッテリーは主に鉛と希硫酸で形成されており、エネルギー密度は低いバッテリーです。
<化学式>
【 AZリチウムイオンバッテリー 】
AZリチウムイオンバッテリーは、従来(鉛)バッテリーには含まれていない、リン酸鉄リチウム正極活物質で作られており、水銀、硫酸などの有害/危険な物質が含まれていないバッテリーです。従来(鉛)バッテリーと比較するとエネルギー密度は3倍となり、極めて軽量で、自己放電率も非常に低いバッテリーとなります。
<化学式>